アメリカビザ免除プログラムVisa Waiver Programを解説します

アメリカビザ免除プログラムとは?~ESTAとアメリカ出国用航空券を準備しアメリカビザなし渡航する

アメリカビザ免除プログラム(Visa Waiver Program 略してVWP)は、アメリカ国土安全保障省の管理下、アメリカへ入国しようとするプログラム対象国の渡航者が下記条件を満たせば、ビザを取得することなくアメリカに入国、滞在できる制度です。

1.アメリカビザ免除プログラムVWP 参加国と渡航条件

アメリカへビザなし渡航するためには、下記条件を満たしている必要があります。

1-1.アメリカビザ免除プログラムVWPで渡航可能なアメリカ渡航先

アメリカ本土、ハワイ、アラスカ、プエルトリコ、アメリカ領バージン諸島、グアム、北マリアナ諸島

1-2.アメリカビザ免除プログラムVWPに参加している国々

VWP対象国は下記のとおりです。

1-2-1.アジアのVWP対象国

日本、韓国、台湾、シンガポール、ブルネイ

1-2-2.ヨーロッパの対象国

アイスランド、アイルランド、アンドラ、イタリア、イギリス(一部例外あり)、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、サンマリノ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、マルタ、モナコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク
※ポーランドの参加は協議中です。2019年10月現在。

1-2-3.オセアニアの対象国

オーストラリア、ニュージーランド

1-2-4.南米の対象国

チリ

1-2-5.例外規定

上記国籍保有者であっても下記に掲げる事項に該当する渡航者はアメリカへのビザなし渡航はできません。

  • イラク、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメン、北朝鮮と二重国籍の方
  • 2011年3月1日以降イラク、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメン、北朝鮮に渡航あるいは滞在したことがある方

1-3.アメリカ滞在の目的

観光、商用、通過
※アメリカ入国後、滞在目的を就労や留学など別の滞在目的へ切り替えることはできません。
※上記3つの滞在目的でアメリカに入国する場合は、適切なビザを申請しましょう。

1-4.滞在期間

アメリカ入国日から起算して90日以内
※滞在期間を延長することもできません。
※直近1年間のアメリカ累積滞在が180日を超えるかそれに近ずくとESTAでの入国ができなくなることがあります。
 詳しくは下記ページを参考にしてください。
アメリカESTAエスタ「渡航は承認されませんでした」ESTA認証を拒否されたら?

2.アメリカビザ免除プログラムVWP渡航での必要書類や事前手続き

2-1.パスポートの有効期間と様式

2-1-1.パスポートの残存有効期間

日本国籍渡航者は、アメリカ出国まで有効なパスポート。
ただし、日本に帰国する場合は、時差の都合で、アメリカ出国日+1日以上の有効期間の残存が必要となります。
日本国籍渡航者以外のアメリカビザ免除プログラムVWP対象国国籍渡航者は、アメリカ滞在予定日数+6ヶ月以上ですから、日本国籍渡航者はやや優遇されています。

2-1-2.パスポートの様式

2016年4月1日から、Eパスポート(ICパスポートで機械読取り式)であることが義務付けられています。

2-2.ESTA電子渡航認証

アメリカへ向かう交通機関に搭乗、乗船する前までに認証を得ておく必要があります。
当社では、ESTA申請代行を取り扱いしています。

ESTA申請が必要ない場合
  • アメリカに陸路で入国する場合
  • B1商用、B2観光など既にアメリカ渡航目的にあわせ非移民ビザまたは移民ビザ(グリーンカード)を取得している、または、取得しなければならない渡航者は、ESTA申請は必要ありません。
  • 自家用ジェットやボートで入国する場合はアメリカビザが必要なのでESTA申請は不要です。
  • グアムや北マリアナ諸島への渡航者は、ESTA申請は必要ありません。ただし、この地域での滞在が、45日を超え90日以内の場合はESTA申請が必要です。

2-3.アメリカ出国用の航空券や乗船券類

アメリカ入国時に、アメリカから出国する航空券・乗船券・乗車券類(以下、交通券類)の提示が必要です。
日本に帰国する航空券はもちろんOKですし、ヨーロッパ、アフリカ以東やグアテマラ以南の中南米方面を最終目的地とした交通券類も問題ないとされています。
交通手段は、空路、海路の場合、VWP参加航空・船会社を利用します。
自家用ジェットや船、公用の飛行機や船舶での入国はVWP範囲外です。
カナダやメキシコ、カリブ海の国々などアメリカ近隣諸国*を最終目的地とする交通券類(アメリカ近隣諸国への片道航空券)は、「アメリカを出国する」と見做されないので、アメリカへ向かう最初の段階で、航空機便搭乗拒否や乗船拒否されるおそれがあります。
アメリカ出国用航空券の条件は下記ページで詳しく分かりやすく説明しているので是非ご一読ください。
アメリカ出国用航空券の条件 ESTAによるアメリカビザなし渡航

3.まとめ

  • 日本国籍渡航者はVWPアメリカ・ビザ免除プログラム制度を利用し渡航できる
  • ESTA申請・承認は、アメリカへ出発する前に手続きしておく必要がある
  • VWPでの渡航目的は、観光、短期商用、通過(乗継)に限られる
  • VWPでのアメリカ滞在は最長90日間/回で延長はできない
  • アメリカ出国用交通券類は、アメリカへ出発する前に用意しておく必要がある

4.ESTA申請代行手続きのご案内

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